サイクリング同好会の思い出

 折りたたみ自転車ユーザーとなって、2年。街中のポタリングや、自然のきれいなところを走るのに、重宝している。しかしワタシの自転車暦、実は結構長いのだー!今日は、そんな話をしたいと思う。

 ”自転車で旅行する”話を聞いたのは、高校3年生の時。「自転車」と「旅行」という、今までにない結びつきに興味をそそられたのもあったけど、真っ先に頭に浮かんだのは、”自転車で行けば、安く旅行ができる!”ということ。
 「これはもう、やるしかないでしょう!」と、高校卒業時には友人らに、サイクリングのサークルに入ることを公言していた。

 ところが入学した大学にあったのは、バリバリ体育会系の自転車部で、なおかつ運動が強い大学であったため、およそ自転車旅行をするような集まりではなかった。あれれ〜?ワタシのバラ色の大学生活はいずこへ?

 しかし、運命の神様は見捨てなかったと言うべきか、地下鉄の釣り広告に、”大学サークル一覧”という雑誌の広告を発見!早速立ち読みしたところ、近所の大学2つにサイクリングのサークルがあることが判明した。
 1つは多くの友人が通っていた大学で、もう1つは知り合いが誰もいない大学。この際だから、新しいところで新しい友達を作ろう!ってことで、知り合いが誰もいない大学へ一人、乗りこんだのだった。

 他の大学から乗りこんできた人なんて、前代未聞だったらしく、熱意が買われたのか、はたまた人員不足だったのかは分からないけど、とにかく入部を認められ、こうしてワタシの自転車旅行人生(?)は始まったのだった!

 同好会というだけに、突発的に近場を走ることはあっても、日常的にトレーニングをすることはなく、飲み会がメインの軟弱サークルであった。そして長期の休みになると、思い出したかのように合宿と称してツーリングに出て、皆ぶっつけ本番で走るといういい加減さ!後輩の代になると、ツーリングマップすら持ってこず、『るるぶ』の地図を見て走るような輩も・・・。

 宿はYH泊がメインであった。そして5〜6人ほどのグループに分かれ、観光やら、食べ歩きやらを楽しんで次のYHを目指すという、今で言う”ポタリング”みたいなスタイルで、5〜6泊のツーリングを行った。「せっかく行くんだし・・・」と、合宿の前後も走る人が多かった。
 ちなみにワタシには、このスタイルが非常に合っており、毎日楽しくて楽しくて仕方がなかったし、合宿は毎回必ず参加した。

 この合宿のおかげで、日本国内のいろいろな所に行くことができた。北海道、東北、四国、九州、紀伊半島etc・・・。どこもそれぞれに思い出深い。初めての合宿で、パジャマを持参して皆に笑われたことや、輪行(当時は、ランドナーに乗っていた)に1時間半もかかったことなど、今となっては懐かしい。

 ブランクはあったものの、今再び、自転車に乗り始めたのは、あの楽しさをもう一度味わいたいという思いから、きているのかもしれないなぁ・・・。