命日

 今日は親友の命日。もう会えなくなって、5回目の秋が来る。もし生きていたら、大好きだった犬に関係する仕事をし、誰かと結婚でもしていたのかなぁ・・・。
 誕生日には、日付が変わったらすぐ、バースデーのメールをくれた人だった。そして亡くなる直前まで、己の死の恐怖と戦いながらも、ワタシの身を案じてくれた人だった。
 そんな親友に対し、ワタシにできることは、今の健康に感謝し、毎日を一生懸命生きていくことだけ。忙しくて、そんなことすら考えない日々を送るワタシにとって、今日は歩みを止めて、立ち止まって考える日。”全てを見渡せる場所にいるあの人には今のワタシ、どう映っているんだろう?去年よりは、ちょっとは成長している?このままで大丈夫?”

 もう、昔のようには、答えは返ってこないけど、昔同様、今も遠くから見守ってくれているように思う。そして、その温かな眼差しを受けながら、明日からの日を、またワタシは生きていく。

 ワタシの憧れの女性でもある、彼のお母さんに手紙を書き、遠く山口の地に眠る彼を偲ぶ、ワタシだけの命日。