東京を去る日・・・

 ちょっと前に、仕事で腰を痛めてしまった。2年前の今頃も、仕事でひどい腰痛になり、ワタシにとっては”魔の11月”!そんなこんなでちょっと意気消沈気味で、故郷の親からの電話に、思わず泣き言を言ってしまった。

 その後しばらくして腰痛はおさまったが、両親は相当心配したらしく、メールには”東京で十分、がんばったんだから、もう帰ってきたら?こっちでも仕事は見つかるでしょう?”と書かれていた。いつもそういうことを言う母からではなく、今までそういうことを言ったことがなかった父からのメッセージだったことに心がざわつき、そしてしばしの間、心が揺れた・・・。

 故郷を離れて、はや8年。その間に、人生最大のピンチと思われる事柄もあったけど、何とかクリアーしてきた。べつに東京が好き!というわけではなく、ただ単にやりたい仕事が東京にあったから、東京暮らしをしているだけなのだけれど、でも心のどこかに、”故郷は遠くにありて想うもの→故郷を離れて、やれるところまでやってみよう。もしどうしてもダメになったら、その時は故郷に帰ろう”という思いがあり、今日までやってきた。

 うぅ〜、最近は忙しすぎて、お仕事イヤイヤモードなこと・恋愛が不調なこと等もあったから、心が揺れちゃったんだろうか?今まで、帰ろうと思ったことはなかったし、またそんなこと言われても帰る気になったこともなかったのに。。。とにかくそのメールを見た日は、腰痛は治っているはずなのに、気分はブルーのままだった。

 でも・・・でも・・・このまま帰っちゃってもいいの?仕事も恋も、やりかけの中途半端なままでいいの?否、このまま帰ったらワタシ、きっと後悔する!中途半端なままで帰ってきたことに後悔して、きっとまた戻りたいと思うに違いない!

 ・・・ということで、しばらくはまた”東京暮らし”続行なり。でも今回の一件で、いつの日か、東京を去る日が来るかもしれないと、漠然と思った。それが”(もう東京暮らしには)満足した”と納得しての帰郷だとよいのだけれど・・・。