絵本選びの極意

絵本選びは難しい

 昨年秋、近所の児童館で”絵本選びセミナー”なるものが開催されたので参加してみた。息子氏に絵本の読み聞かせをしようと図書館へ行ったはいいけど、絵本が多すぎてどれを選べばいいのか困っていたからだ。

 講師は元・本屋さん。誰しも子どもの頃、一度は読んだことがあるような古典的名作が紹介されるのかと思いきや全く逆で、古典的名作こき下ろしの嵐!まぁ、講師の先生の言うことも一理あるかも・・・と思いながら、セミナーを終えた。

 そして、その方推薦の絵本リストを手に、絵本を借りてみた。がしかーし、息子氏の反応は薄く、読んで〜とその本をリクエストすることがない。また読み聞かせているワタシも面白いとは思えない本なのだ。いや、これはたまたまそういう本だったのだろうと気を取り直して、その後何冊か借りてみたけど、ほとんどの本において、そんな感じだった。
 うーん・・・ボランティア仲間からいただいた絵本(写真の絵本)は、そのリストには入っていなかったけど、こっちの方がよっぽど面白いし、息子氏の反応も良い。

 絵本選びの極意って、なんだろう?講師の先生は”ストーリーや絵の展開が、多様なもの・起伏にとんでいるもの”や”子どもの気持ちに沿ったもの”、言葉・人物・ストーリーなどが美しいもの”などを挙げていた。それを否定するつもりはないけど、親も子も読んでいて楽しい・もう一度読みたいと思える本かどうかってのは、けっこう重要なのでは?

 絵本選びに限らず、物事を選ぶ際、人の言うことだけを鵜呑みにせず、最後は自分の目や感性で判断するしかないのだという基本的なことを思う今日この頃である。